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乃木坂46のこれまでのミュージックビデオを網羅したMV集が発売された。過去4年間の集大成である本作は、映像作品に定評のある乃木坂46ならではの充実した内容となっている。発売を記念して、秋元真夏、中元日芽香、寺田蘭世の3人が、それぞれの視点から乃木坂46のMVを語る!
――初のMV(ミュージックビデオ)集『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』が発売されました。
秋元 自分たちでもMVには思い入れがあるので、こういった形にまとめることができて、すごくうれしいです。
――アイドルのMVというと、元気いっぱいでキラキラしてるイメージがありますが、乃木坂46のMVは雰囲気が独特ですね。
中元 どちらかというと、渋めの作品が多いかも(笑)。「MVというよりショートフィルムっぽいね」っていう声も結構あるんですよ。
秋元 乃木坂46のMVは物語性を重視しているものが多いんです。ひとつのストーリーを作ることにグループ全体が集中できているので、いい作品と言われるものができてるのかなって思います。
寺田 私は乃木坂46に入る前からアイドルさんのMVをよく見ていたんですが、乃木坂46のMVは無理に作り込んでないというか、着飾ってなくて自然体なところが好きだなって思ってました。
中元 確かにMVを作るときは、等身大の私たちを大事にしてくれてる感じがしますね。
秋元 いろんなこだわりがありつつ、妥協せず作っているから、5分くらいの作品の中で感動できたりとか、短時間で感情に訴えかけることができるのかなって。歌番組とかで一瞬MVが流れることがあるんですが、それを見て“もうちょっと続きが見たい”って思う人もいるみたいなので、そこから乃木坂46に興味を持ってもらえたらいいなと思ってます。
寺田 私、まさにMVから入ったパターンなんですよ。4枚目シングルの「制服のマネキン」のMVが本当に大好きで、この作品を見て乃木坂46のファンになったし、二期生のオーディションも受けようと思ったんです。
中元 暗い体育館の中で踊ってるやつだよね。セーラー服の衣装で、笑顔が一切なくて。
寺田 そのちょっとダークな世界観に引き込まれました。しかも最後、教室のシーンに戻って、生駒さんの目だけのアップで終わるんですよ。ドアがガラッと開いて“え?”みたいな表情をして終わるんだけど、“何? 誰が入ってきたの? 気になる!”みたいな余韻もあって。
――乃木坂46のMVは、そういう謎めいた作品も多いですね。
秋元 私は6thシングルの「ガールズルール」の雰囲気が好きなんですよ。昔の木造の学校でロケをしたんですが、ノスタルジックな夏っぽさがあって、あの感じがすごく落ち着くんです。曲のストーリーにも合ってるし、最初に見たときからずっと好きですね。
中元 水色がかった映像がきれいだよね。制服のままみんなでプールに入ってるのも、すごく印象的だったな。
秋元 あのシーン、実はすごい寒かったんですよ。夏のシングルだけど撮影はもっと前で、撮ったのは夜だし、何回も出たり入ったりして体が冷えました(笑)。
中元 私は、7枚目のカップリング曲「そんなバカな...」が大好きで。それまで乃木坂46はあんまりコミカルなものに挑戦したことがなかったので、すごい新鮮でしたね。
寺田 ああ、あれは笑いました。
秋元 異色だよね。みんなジャージだし、体育会系アイドル部っていう設定からして面白かったな。
中元 見るだけで元気になれるところも好きなんだけど、特に気に入ってるのが、当時センターに抜擢されたばかりの(堀)未央奈ちゃん。新入生っていう設定なんですが、まだ初々しい彼女を先輩が引っ張っていく感じがそのまんま出ていて、あのころの未央ちゃんだからこそあの色が出てるんだろうなって。
秋元 わかる。私も同じような意味で、「気づいたら片想い」のなーちゃん(西野七瀬)がすごい好き。初センターのフレッシュさとか、不安な気持ちがそのまま映像に出てる感じがして、いつも“このはかなさがいいな”って思いながら見てます。
――グループの歴史や背景にもリンクしてるんですね。
中元 「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」の井上小百合もそうで、(伊藤)万理華を影で支える役柄が、当時のアンダーライブと重なるんですよ。みんなを見守るセンターっていうか、彼女の静かな強さがそのまま出てる感じがして、好きな作品ですね。
寺田 私も「咄嗟〜」の井上さん好きです。監督も湯浅弘章さんで、あの世界観がものすごくすてきだなって。
中元 ほかにも「無口なライオン」とか「立ち直り中」とか、ハートフルな作品が多いよね。
寺田 好きついでに言っちゃうと、「シャキイズム」の生駒(里奈)さんの男装! あのモサモサ加減が、個人的にすごく好みです(笑)。
――皆さん、自分以外のメンバーのことをよく見てるんですね。
寺田 かわいい子が多いので、思わず目を奪われちゃいますね。逆に、自分が映ると恥ずかしくて直視できないです(笑)
中元 私は自分の演技を見ると「うわぁ〜〜!」ってなっちゃう(笑)。
秋元 そう? 私は映るの好きだから、結構しっかり見ちゃうけど(笑)。でもあらためて振り返ると、いろんなMVがあるね。
中元 そうだね。シリアスだったりコミカルだったりイメージ・シーンオンリーだったり。そのつどいろんな顔を見せられるから、出ているほうも楽しみながらやらせてもらってます。
――『紅白歌合戦』で歌う「君の名は希望」のMVは、ドキュメンタリーチックですね。
寺田 映画のオーディションをそのままMVにしてるやつですよね。あれも斬新でした。
中元 最後はいくちゃん(生田絵梨花)のピアノで終わって。紅白でもそういうのができればいいな。
秋元 MVは16人だったけど、紅白はメンバー全員、37人で出られるので、それが本当にうれしくて。乃木坂46をたくさんの人に知ってもらう大きなチャンスなので、31日はグループ一丸となって頑張ってきます!
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